死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

--.--.-- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
トラックバック(-) | コメント(-) | この記事のURL | 編集 |
2008.09.27 23:59

 K-1見ました。すごかったですね、ピーター・アーツ。

 GP3連覇をしているセーム・シュルトに対して果敢に(というか執拗に)攻めて攻めて攻めまくります。212の身長からくる長い手足と深い懐、タフな体に、地味だけどうまい試合テクニックがあり、ここのところ誰も倒せなかったシュルトなんですが、そのシュルトを、37歳という、立ち技系の格闘家としては棺桶に半分足をつっこんでもおかしくない年頃の(←失礼)ピーター・アーツが、判定とはいえ勝ってしまったんですよ。

 なんでも、誰も挑戦したがらないとか、シュルトの試合はつまらないとか、昔のK-1ファイターのような崇高な精神が奴にはない、いうことでアーツが挑戦したわけですが、ここのところ決勝戦でアーツが何度もシュルトに負けているのが大きかったんでしょうね。
 もう、まともなやり方で敵うわけがない(つまり相手の実力を認めて)、思いきった作戦に出たんでしょうね。とにかく、長びいたら負けるし、距離を置いても負けるし、打ち合いになっても負ける・・・・とまぁ、完璧な相手に対してとった作戦が「打ち合いどころか打ちつづける」戦法。懐に一気に飛びこんで、うつべしうつべしうつべし!(今時使わない表現だな)

 最初は見てて、カウンターでKOされるんじゃないのか、いい歳なのに大丈夫か、アーツはと心配していたのですが、あれよあれよで最終3R。
 最初は無謀だと思っていましたが、入念に計算された試合運びで進み、3Rなんか、シュルトはもう打つ手がないのか、パンチが効いてしまったのか、クリンチで逃げるしかない状態。これも、戦歴の浅い若い選手ならシュルトも隙を見つけてカウンターを繰り出したりしたのでしょうが、そこは百戦錬磨のアーツなので、詰め方がうまいんですよね。反撃しようにも、普通のテクニックじゃできないような攻め方をしている・・・ように見えました。アーツのプレッシャーが凄すぎて細かく見ていられんかったんですが。あと、『厄介な相手』を最初に持ってこないと本戦トーナメントが大変って計算もあるかもしれません。

 一見、すべての栄光を手に入れて、もう栄光で生きてもいいんじゃないかと思われるアーツですが、「20世紀最強の暴君」と過去の人扱いされていることにめげずに、37歳という年齢だから引退を考えてもいいはずなのに、というか、むしろそれをバネにして、「年相応に頑張ろうぜ」なんてことはせず、自分が信じる道を守るために、自分の体で、戦い方でそれを体現することを優先する・・・・・確かにこの姿を見ると「ファイターだ」という感じがしましたね。
 なんて言うんでしょう?殴り合うだけはファイターじゃなくてスポーツマンとかケンカ屋にもできるんですが、そう言うのとは違う、あくまでもK-1のリングは人生の一部でしかないんだというようなものを見させてもらった感じです。

 そう思うと、なんか、見てて、この間DVDで見た、『ロッキー・ザ・ファイナル』を思い出しました。

 あれもそうですよね、完全無欠だけど「強すぎてつまらない」チャンピオンに対して「大」昔のチャンピオンロッキー・バルボアが立ち向かうって作品ですが、ハナから勝ち目がないだろうという下馬評を覆し、見てる人が言葉も無くすような元チャンプの戦う姿。
 打たれても打たれても引かない、恐れない。前に出るだけ出る、打てる限り打ち尽くす、勝つために最善を尽くす・・・・そして、そうしてこそ、活路は拓けるんだ・・・・という、戦いの美学、人を惹きつける人間的生き様としての美学――『道』とでも言おうか――があるような気がした。

 今年一番のベストバウトになるような気がした。

 ⇒YouTubeでその試合を見てみる。
  (アーツと同い年の藤原紀香の涙付)

 アーネスト・ホーストの引退試合に、一世を風靡したボブ・サップが対戦相手として決っていたのに契約問題からドタキャンしたということがありましたが、そんな時、試合30分前に快くホーストの相手になってくれたのがアーツ。突然の試合で勝てるわけねーのにやって(ちなみにトランクスはシュルトのを借りた)、負けて、その時まで続いていた4連勝の記録はなくなったんだけど、そういうのを選んだ。

 だから、別にこういう結果になったことは驚くことではないのかもしれない。しかし、これは、誰にでもできるものではない。多くの人が、シュルトの勝ち方に自分の人生を重ね合わせられないけど、アーツには重ねられる・・・・そう思った。

 「勝つこと」それ以上に優先することはないのがシュルトの試合のやりかただけど、アーツの場合、「勝つこと」は、試合に留まらず、自分のやってきた、背負ってきたことに「勝つ」ことなんだろうね。
 必要なのは「捨てること」じゃない。「捨てる覚悟」なんだって気がした。一見捨て身に見えるアーツの試合運びも、捨て身でやったわけじゃないよね。打たれても必死で倒れまいとしてるから。捨てちゃ、ダメなんだよね。いいところも捨ててしまうから。

 だから、「すべてを賭ける」なんて誰でも言えることだけど、多くの人のその結果が伴わないのは仕方ないことかもしれない。

 

 つぎの相手は・・・バタ・ハリ? またこれは大変ねぇ・・・でも甘んじて受けるって感じなんだろうな、アーツは。そうでなきゃ、ファイターじゃないね。多くの日本人選手に欠けてるものだよね。安っぽいプライドだとか日本人だからとか、そんなんじゃないんだよね、ファイターに必要な言葉は。

web拍手 by FC2












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://tkiyoto.blog6.fc2.com/tb.php/1079-69be742c

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。