死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2005.09.22 02:24

「生後8週間の赤ちゃんペット販売禁止」になったらしい。
今年の6月にペット業者に登録が義務づけられたことの延長のようだ。正直、やっとか。とも思うが、そんな中で思い出されるのがこういったことをマンガで描いていて(大人の事情で休載するハメになったと噂の)『ガウガウわー太』。

このマンガは一言で言うと、「動物の言葉を理解する主人公と、ペットを取り巻く諸問題を盛り込んだ、絵は同人誌臭くてラブコメありーのだが扱うテーマは大人向けのマンガ」である(どこが一言だ)。
前述したように、大人の事情で休載→終了→移籍(らしい)という作品だが、それもこれも休載に至る原因となったのが(詳しい事情は知らないけど)単行本10巻以降(といっても11巻で強引に終了するが)に書かれている「ペットショップ編」の内容によるものであるのは確かなようだ。

ガウガウわー太 10 (10)
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梅川 和実
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この中で問題となり、今回のことと関係があるのが、「日本のペットショップは海外と違ってゲージに入れて店頭に並べて売ってるが海外は違う」とか、「捨てられたペットなどが年間80万匹『保健』所等で殺処分されている」とか、「海外でペットを飼う場合は信頼できるブリーダーのところへ行って、飼う資格があるかどうかまで確かめられるからそういうペットショップを経営してるんだが客が来ないんだよ」とか、日本のペット業界の常識に対して完全にケチつけたように見えことだろう(作中で散々「そうじゃないところもあるよ」とフォローは入れてるが、見ない人もいるんだよね)。

ペットを飼っていない者としては作者の言い分が悪いとも言えないので、私の以前のサイトでも紹介したことがあったのだが、今回のニュースで、バッシングの憂き目にあった「ペットショップでの稚児生体販売」が事実上禁止されたというのは、『ガウガウわー太』作者の梅川氏にとって少しは慰みになったのではないか、とも思う。作中でも「(たとえ動物であれ)命を大切にする国にしたい」とこれまた反感を買いそうなことをキャラクターに言わせていたが、確かにこれで「安易なペット飼育」に対しての抑制は図られることになったわけだ。というのも、このマンガの受け売りだが、ペットの小さい時というのはかわいいけど、世話が大変なんだそうだ。人間も同じだけど、ペットだと「拾ってください」ってできちゃうんだよね。
ガウガウわー太バッシングの原因?
このあと、「オレがあの中に閉じ込められたなら
ハゲの一つや二つすぐに出来る自信があるね」
と続く・・・業界にケンカ売ってんのか?いいのか?
そして私はそれを煽ってないか?でも大事な姿勢

・・・・と以前のサイトで書いたのが、ホントにバッシングされたのだと思うと気の毒だ。だがまぁ、それが物書きの宿命でもある。単行本のコメント(人生いろいろ)を見る限りそれを受け入れてもいるようだが。

さて、「海外のペットショップでは動物を置いていない」と作中で書かれていたのだが、実際のところどうなのか気になる方もおられるかもしれない。
たしかに、海外に行ってみてもペットを売っているところも目にする(もちろん大多数じゃないが)。そのため、海外の事情(というか原体験)をふまえると「日本は遅れてる」と言われると「海外だって生体販売してるじゃないか!」と憤慨したくなる気持ちもわからないでもないが、それでも公共の場でのペットに対する扱いに関して言えば、やはり日本は遅れていると感じることも多い。それは結局は「ペットの糞を残したら罰金1万円」とかに始まる法制度的なもので、動物に関しての思いやりというのとはまた別の話。後者に関して言えばおそらく、日本人のほうが愛情があるように感じる。長くなるので文化人類学的考察は避けるが。

おそらく、大多数の良心的なペットショップ利用者の想いとしては「悪いところをあげつらってそれがすべてのペットショップにも言える」みたいな書き方(既存型ペットショップの店員が始め悪いイメージを持たれるように書かれていたのも相乗してだと思うが)に憤慨したのだと思うが、だからといってそのままで良いわけがないだろうという作者の想いが見事にすれ違った結果として、バッシング→休載→終了→移籍ということになったのだろう。
「表現の自由」とはいうけれど、それを許さないのが社会なのであり、そのために「表現の自由」が法律で保護されるべきとされているのだが、保護されるのは「主張」にすらなっていないロクでもない物の方が多かったりもするのが悲しいかな現実とも言える。
書き手として、小林よしのりが言うような「便所の落書き」と思ってる人が多いネットならいざ知らず、出版物として書くときには本当に細心の「心配り」が必要です(うわぁ日本的な表現だぁ)。

・・・話が飛んだな。

では『ガウガウわー太』の方向性は間違っていたのかというと、そうでもないというのが今回のニュースだと私は思う。

確かに、ペットショップには「良心的なところもたくさんある」というのはわかるのだが、「そうでないのも実際にはいる」わけで(なんでもそうですね)、それをなくすために「法律」が入らなければならないのは法治国家として当然のことではあるわけです。

安易に赤ちゃんペットを飼い・捨てる飼い主の存在と、それが起こりうるのがわかっているのに売っている業者というペットを取り巻く「責任の所在が不明確な社会問題」だったことが、ついに政治でとりあつかうべき法律的問題になったことに、このニュースの意味があると思うわけです。そう、いつも「こんなに大きくなるなんて知らなかったよ」といってペットを捨てるのを、「飼い主や業者のモラルですよ」と言ってたコメントが「法律違反ですよ」ということに今後はなっていく未来が待っているというわけだ。いつ来るかはわからないが。
端的に言えば、昨今のペットブーム(ブームかどうかは知らないが)に対して、国がはっきりとした明文化を行ったというのは「ペットと人間の関係」ということを真剣に取り扱うテーマになった、という証であるかもしれません。

『ガウガウわー太』のペットショップ編では確かに、生後間もない子犬が簡単に知識のない人間に売られ、そして死んだり手放したりするという現実にある社会問題を作っている要素の一つである(あくまでも一つね)「日本はペットをペットショップで買うのが当たり前」という常識を崩そうとした意識が明らかにみられた。
しかしそれは、悪意からではなく、日本におけるペットと人間のこれからを考えた上での行動であることは事実である。だからまるでペットショップバッシングに受け取られた方もおられるかもしれないが、マイナー雑誌のマイナー漫画の影響力は現実問題そこまで大きくない。というのも読むのが動物好きだったりするから、そう見えるだけで、他の人には「考えないといけないかな」といったぐらいにしか思いを抱かせないから。でも、連載されていた『週刊コミックバンチ』ではじめてルビがついたほどお子様人気もあるので(萌え人気もあるが)、その危惧もまったくばかげてるとも言えないが。

だが、やはり世に出る作品というのは何かを同時に与えてくれる物で、ちゃんとしつけをされた犬を「里親」が引き取るという制度を重視するという考えの動物愛好家もいるということを我々に教えてくれる。

現実問題、本当にヨーロッパのように、「電車でもスーパーの中でも犬を連れて入ってきて良い」というペット社会にしたいのなら、ちゃんとしつけができてから里親が飼うという制度が主流にならなければ「ペット嫌い」の人の納得は得られないと思う。ペット好きには「なんでこんなにかわいいのにorしつけしてるのに」と思うかもしれないが、「犬にかまれそうorウンコされそう」とか思う人もやっぱり多くいて、それを払拭できるだけの好材料がないのだから。冷たい言い方かもしれないが、いくらマンガやドラマで「動物に対してひたむきな愛情を持った人」が描かれても、現実に身の回りにいなきゃ、なかなか人は納得しないものだ。逆に「所詮マンガだろ?」と言われるのがオチではなかろうか。

さて、今後のペット社会(産業ではない)はどうなるでしょうか。法律が後押しして、里親制度が完全に主流派になるにしても時間がかかりすぎるから(それこそ定着するには20年は必要だと思う)、案外スーパーなどでは「ペット預かり場」を作るという折衷案がでそうな気がする。日本らしく。マンガなどでは「正しい育て方」のハウツーものも増えていくだろう。

ペット問題を語るときは大概「飼う人の良心の問題」で済ませられて来た。動物愛護の現場では違うけど、少なくとも一般レベルではそう。

だが、それで問題が解決するほど世の中は甘くないから法律があるわけで、その中でこの選択をした環境省には花マルとは言わないが、マルくらいはあげたい(やっぱり遅いが)。

ただ今後は難しいかもなぁ。ブリーダーを企業的な仕組みに盛り込んでいくのがペット産業だろうし、「里親との信頼関係を重視」をやっていくのが個人事業者だろうし。……政治では前者の論理が勝つけど、それでもあえて後者を選ぶ……という人に対してのチャネルがどこにあるかというと、このマンガが休載になったことを考えるとなかなか難しい気もする(ネットでも同じことだ)。でも、「それぐらい乗り越えなきゃ飼う資格がない」という想いがあるかもしれないけど、それじゃやっぱり主流派になれないから、ペット嫌いの人の合意は得られないような気もする(もちろん、そういった団体として力を持つしかないのだが)。とはいえ「まぁ今時禁止されてるマンションでもペット飼うのは常識じゃない?」というファジーな受け入れ方が一般にも広がっていくのかもしれないが。なしくずしで。

でも、私がドイツを旅行したときにびっくりした「電車の中でもスーパーにも犬を連れていた」というのは、「犬が人様に迷惑をかけない」ように育てられていて、周りもそれを知っているからこそ、できることだというのもまた事実だと思う。確かにこうすればペット嫌いの人の納得は得やすいと思うんだけどねぇ。

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