死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2005.11.06 23:57

昨日に引き続きZガンダム劇場版のレビューをば。

今回は「恋人たち」といういかにも人間ドラマなタイトルなので、登場人物の描写を追ってみたいと思います

【すこやかなカミーユ】

 主人公であるカミーユが恐ろしく健康的になってるので、旧作を知ってる人はビックリするかもしれません。なんで健全な大人になっていっているのかという描写がものすごく少ないのでどうなんでしょうという気もするんですが(フォウとの絡みが少なすぎるよ!)、幼なじみのファにキスしようとするシーンは、フォウという女によって助けられて「女」という存在を愛おしく思えたからこそ思わずしたくなった「男」の健康的な行為だと見ました。また、それでも「ヘルメットが邪魔でうまくできない」というあたりが「若さ」をうまく表現していて良かったですね。
 えっ、強引? いやね、「ガンダムなんておっぱい吸ってる合間に見るもんだ」ってのが富野監督ですから、いいんですよ、富野監督らしくて。この「男は女を必要とする」って描写は良かったですね、「恋人たち」らしくて。 

 しかし、フォウとの絡みがちょっと頂けません。記憶がなくて、それを凄く気にして、カミーユと仲良くなったけど、そんなのより記憶を選ぶ、と言うのが「実に当然」の論理みたいで「カミーユとは一夜かぎりの恋人なの」みたいな感じがしてちょっとどうでしょう感があります。今時一夜かぎりの恋人なんて山ほどあるのですが、それと同等に見えてしまいます。

 それであっさり「今でも自分の名前、嫌い?」「好きさ」となってしまうのは一、二エピソード絶対足らないです。カミーユが自信をつけて、他人が認めてこそ自分が好きになっていけるはずなのに、それがないのです。フォウはフォウで、カミーユの必死さに心打たれたと言えばそうなんでしょうけど、記憶が欲しいから香港を火の海にまでしたのにあっさり心変わりというのはいくら映画でも展開が早すぎでしょう。
 「自分の名前」という逃れられない運命をどう受けとめるかによって人の成長がはかれるというのはもっともですけど、それに対してポジティブになる要因がストーリーから見えないので尺的なもの以上に消化不良感があります。そりゃ「あと10分足せばいいのでは…」といいたくもなります。それなのに「本当にフォウに似てるのかさっぱりわからない」サラが出てきて、そっちのほうが時間が長いなんて・・・富野作品によくある突っ走りが悪く出た気もします。 人物描写自体はいいのにねぇ。

【人間味の出たキャラクター】

 クワトロ(シャア)がやたらと人間くさくなっています。なんなんでしょう、これは。シャアは富野監督の描く一種の理想的な男性像なんでしょうけど、監督の人間としての考え方が変わってきたことをモロ象徴しているようで、ちょっと複雑です。

 ヘンケン艦長の「脈は自分で作るもんだ!……いいな!」→ブライト艦長の「いいな?」→クワトロの「いいな…」

 は面白い趣向ですけど、その後で「私も独り身だ」ってぼやくクワトロはなんか「彼女ほしーよー」と言ってるその辺のガッついた男みたいで、「エゥーゴを頼む…」と遺言を託された人間としてふさわしくないような気もします。この場合はもっとストイックになってほしかったところです(まぁファーストではこんな感じでしたが)。レコアをシロッコの元に走らせる伏線なんでしょうけど、後で隕石を地球に落としてでも「粛正」しようとした男がやっぱりただのワガママ男みたいになってしまうように見えてなりません(ひょっとしたら、そういう男に至る部分を第三部で描いてくれるのかもしれません・・・暗いエンディングになるような・・・)
 それよりヘンケン艦長のほうがずっと男らしく見えます(前からだけど)。「新兵を預かる変わりに好きな女を自分の配下に置く」なんて、やってることはちっとも男らしくないですけど、言ってることはすごく男らしくて、活躍場面が少ないのにしっかりとキャラ立ちしています。

 ジャミトフが超極悪人じゃなくて、末端の暴走という結構ありがちなものに口惜しさを感じるとか、「宇宙が砂漠にならないとでも思っているのか」という、その時代の問題を認識して自分なりの正しさを見つけ出そうとする一政治家としての部分も見せるあたり、ブレックスと方向性は違ったけれど、根は同じものだという皮肉さが良かったですね、リアルで。普通のアニメでこういう描写は(視聴者の混乱を避けるため)ハッキリ言って少ないですが、こういう部分が大人を惹きつける「ガンダムな」部分でもあるんでしょう。
 あと、口うるさい出資者だけど「命がけの人間は凄い」と言い切れるウォンさんとか、その説得に応じてシャンパン(だったか?)をあける市長とか、ロボットアニメにそういう描写を盛り込んでもいいようしたパイオニアの富野監督らしさが時折あって良かったです。 言うなれば「ガンダム臭い」というべきか(もちろんいい意味で)。

 でも、ミライさんのシーンはハッキリ言っていらないよ・・・しかもフォウに「この女、何者だ?」って語らせる、どうせ使わないミライさんニュータイプだよ伏線はやめないと。
 ミライさんのシーンは後のブライト会議さぼりシーンにつながって『人が戦争をする理由』を描写することになっているんですが、これが今まで多くの人がガンダムで感じてきた『エゴ』とかいうものじゃないのが特徴的。『エゴ』路線を引き継いだガンダムSEEDは凄いことになったけど(褒めてない)、そういうのがマズイと思ったのかもしれないです。でも、これはこれでいいと思います。その割に恋人たち描写が物足りないけど。
 恋人たちについては次回

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