死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2006.04.28 14:42

 現在、ムービー編集ついでに富野由悠季著『映像の原則』を読んでいる。

 詳しい詳細は後日改めて書くとするが、正直、読みづらいのは覚悟していたが、果てしなく読みづらい。だが、その中にも「富野にしか書く気にならない書けない」富野らしさなんてものが出てて(というか出すぎてる感もあるが)、読んで無駄になる本ではない。少なくとも創作する者には。

 その中で、リチャード・クーという人の『幻のドイツ空軍』を紹介しているのに驚いた。前掲書は「大戦中に計画された様々なドイツ空軍の機体を模型化した写真集」なのだが、模型をリアルに写すために、氏は自分でカメラの被写界深度などを改造したらしいのだ。
 プロ用にもない、「模型をいかにリアルに見せるか」という特殊な用途の為だけに。

 私が驚いたのは、富野監督が畑違いのことを勉強していることではない。
 驚いたのは、そんな気合いの入った写真集を出したリチャード・クーというのがどっかで聞いたことのある人だと思ったら、テレビに出ている有名な国際政治アナリストだったということだ。

 ハンパじゃない人は趣味もハンパじゃないというが、まさにその典型のような氏の写真集は、『映像の原則』の中でこう紹介されている。

 プラモデルとしては、決して緻密に作っていませんので、ガンプラを作っているファンの方がずっと上手です。
 にもかかわらず、クーさんのプラモデルの写真は、本物そのものに見えるのです。写真として本物を写している、と見えるのです。(p.187)

 ガンプラ雑誌はたくさんあるけど、それとは明らかに違うのは、「所詮それがプラモだから」というのを感じさせない、というところなのだろう。 カメラを模型に合わせるなど、まともじゃ出来ない。よほど、その夢を追ってない限り、そしてそれを自分がリアルと実感できるレベルが高くない限り、出来ないだろう。CGの「リアル」じゃ納得できないのだ(それは模型マニアだからかもしれないが)。

 逆にいえば、なんでも創り込めてしまうCGの機能こそ、リアルに見せられるものを創れない欠点かもしれないのです。 (同p.187)

 きっと、リチャード・クーの写真から透けて見えるのは、「存在しないはずのモノを存在させよう」という情熱なんだろう。プラモやCGでは、それが弱くなることがある。なぜなら「3Dで表現できるからリアル」と思っているからだ。とくにマニアの間で出回る物は、「いかにリアルに見えるか」が重視されてあるモノであって、「リアルそのものに見えるか」ということは意外となおざりにされる。みんな、模型自体も好きだから、「模型として」の美しさも重視される内に見えなくなっていたのではないだろうか。

 だが、クー氏は、「幻のドイツ空軍」を模型として再現するだけじゃ満足できなかったのだろう。30年かけてそれに挑戦する・・・あくなき欲望が生んだ行為とも言えるが、これはこれで一つの美しさなのだろうとも思う。
 そして、これこそが「幻」に掛ける我々の想いのひとつの形なのかもしれない。

 そんな写真ならば、是非見てみたくなった。さすがに図書館には置いてないので、買うかどうにかしないと。でも、Amazonレビューが全然ないのはどういうことだ? そもそもそういう世代には受けないのか?

  ・・・簡単には手に入らない本らしいので、早速注文しました(新品売ってねーし)。・・・というかそれがレビューの少ない理由か?

幻のドイツ空軍
幻のドイツ空軍
posted with amazlet on 06.04.27
リチャード・C. クー Richard C. Koo
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