FC2ブログ

死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

--.--.-- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
トラックバック(-) | コメント(-) | この記事のURL | 編集 |
2006.05.02 23:59

 久方ぶりにドラマコンプレックス(元火サス)とか、ニュース23を見る。

 前者は、市川崑による、小津安二郎の『晩春』をリメイクしたWOWWOWドラマ『娘の結婚』。だからシチュエーション的に、「こんな健気な女がいるのか?」とワガママ女に振り回されている現代っ子の庶民には受けいれられないかも? という作品だが・・・・・こう思うのは私だけか?
 でも、なんというか、小津くささをわざわざ盛り込んだ作りになっているのは、昨今の若いクリエイターがCGを使って見せる「オレ的○○」というリメイクというか私物化したような作品とは一線を画していて、見ていて「毒」がありません。これはたぶん、リスペクトする対象を、クリエイターとして、そして人間として本当にリスペクトしている証なのでしょうね。

 さて、後者は、最近話題の「学校選択制&順位制」を取り上げています。


 で、そのモデルとなるイギリスまで取材に行って、その光と陰を探ります。結果見えてくるのは、高所得者層の学校と、低所得者層の学校との明確な差です。懸命な読者ならおわかりかと思いますが、高所得者層の方が教育水準が高くなるのは当然のことで、そうでない方は(とくに現代では)外国からの移民なども受けいれているので、高くするのは並大抵ではできないのです(というか無理です)。

 興味深いのは、「ワースト1」の順位をつけられた学校が、移民の子供たちがいるから異文化を受けいれる教育をし、そして、「順位を下げる要素になりうる」障害を持った子供たちを受けいれている、ということである(だから順位が低いというのは言い訳かもしれませんが、考慮はすべき点でしょう)。

 高所得者層の代表である政治家・官僚・財界人は、さかんに「教育こそ最重要課題」とぶち上げ、自分たちの子供を絶対「順位の低い」学校には入れようとはしない。理由はいわずもがな。これはいつの時代にもあることで、別段珍しくもないことである。

 とはいえ、このままで放置されていい問題でもないのでハッキリ言ってしまうが、最重要課題は「子供がいかにいい学校に行くか」などではないのだから、この言い分をまともに聞いていてはいけない。多くの(得票できる)人が持っている「子供は大切」という価値観をベースにしているため、それが間違っているようには思えない。だが、どうだろう? 逆に考えれば、そういう親心を体よく利用されて、「教育が見た目上うまくいっているように見える」状況を作り出そうという動きが作られているのだ。

 確かに、子供の教育は大事である。だが、いい教育をすれば子供がよく育つかというのは、ハッキリ言って別問題である。だが、それをつい忘れさせてしまうのが、親心である。まして、親としてまだまだ未成熟な部分のある、子どもを持って10年も経たない親が、その時の「親心」でした判断が、子供の「いい」将来を決めることが本当にできるのだろうか?

 今、核家族や二世帯家族はちっとも珍しいモノじゃなくなり、親は極力子供の育児には口を出さない方向に進んでいる。

 だがどうだろう? 必ずしも「新しい物」や「最先端の物」が、本当に素晴らしい物だったのか、今一度考えてみるべきではないのか? あなたが見た最近の映画は大変素晴らしかっただろうか?
 よかれと思って「新しい物」に飛びついてはみたものの、大事な子供を苦しめることの方が、実際には多いのではないだろうか? しかもしれは、親の教育放棄よりも、厄介なものとして存在してはいなかろうか?

 そこがわからないで、「とにかくいい教育を」では、子供のためにはならない。なぜなら、親が「人生の中での教育」と向き合っていないからだ。これだけは忘れないでおかないといけないだろう。「子供のためなどという言葉は使うな」と。親は子供のために生きているものである。それを口に出すのは、自分の存在価値を過剰にアピールするも同然である。

 『晩春』『娘の結婚』で描かれたのは、なんだったのだろう? 健気な娘か? 否、健気な娘に未来を与える父親の姿ではないのか?

 だが、「小津の生きた時代は素晴らしかった」と賛辞を述べることだけが真実ではない。これが美しい親の愛を描いた作品となるということはすなわち、こういう親が昔からそう多くはなかったのだとも言える。なぜなら、「花は珍しきが花なり(世阿弥)」なのだから。

 親も、教育を受けるべきなのかもしれない。学校からではなく、様々なことから。それが出来なければ、子供も学校からしか学ぶことの出来ない子供に育つ。私が短い人生の中で見てきた限り、これは真実なのだろう。
 そういう経験のない親は「いい学校へ」と子供を誘おうとする。人を育てる他の方法を知らないから。

web拍手 by FC2












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://tkiyoto.blog6.fc2.com/tb.php/405-22cee555

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。