『通販生活』などでおなじみ(?)の、積ん読※本棚『サピエンス』(右写真)を買っちゃいました。意味が分からない? ようは、本を横向きにしたまま積んじゃう本棚です(まんま)。
※…本を買ったはいいけれど、読まずにそのまま積むこと。
積ん読というと、小遣いの大部分を本に使う活字中毒者にありがちなことらしいのに、なぜ私が積ん読本棚を必要としたのか、というのは、要するに、資料とする本を買い集めたはいいけれど、本棚は狭くなる上読まなくなるということで、積みっぱなしだったわけだ。
積ん読で苦しんでいる方ならわかると思うが、積んだ本(特に下の方)は大概読まなくなるもので、いくら資料を一部写本してるとはいえ、時々読む必要のある物もあるわけだから、このままじゃマズイと思ったわけです。(前フリ長っ!)
・・・というわけで、買ってしまったわけですよ、2万もしますけど!!
さて、この商品、イタリアの重鎮デザイナーのブルーノ・レイナルディが手がけた「背表紙で飾るインテリア本棚」ということです。
ちなみに、この、『サピエンス(Sapiens)』という本棚ですけど、氏の作った『Ptolomeo(発音不明。プトロメオ?)』の廉価版らしいです。その、Ptolomeoというのは一つ20万円を越す商品で、とても月収がそれ以下の私なんかに手が出るものじゃないので、買うわけがありません。同じような理由で紹介もしません。
能書きはそれぐらいにして、実際の感じはどんなもんかというのを書いていきましょう。 ちなみに、ここで紹介するサピエンスは152cm高のものです。
【機能】
こればっかりは写真を見ていただかないとわかんないと思うんですけど、ようは一本の背骨と1枚の底板で、10枚の棚を支える、平積み型の本棚なのです(部屋については追求しないように!)。
ですから、「ちょっと置いておく」とか、「種類分け」とかが、簡単にできる本棚、ということでもあります。普通の本棚だと、「しまう」という感覚ですが、これは「置く」というのを目的とした本、と言えばいいでしょうか? だから、「積ん読・積読」に便利だと言われているんでしょうね。
では、実際に「積ん読」には効果があるのか?
個人的には、これを置いただけでは効果がないと思うのですが、それでも、ただ積んでおくよりは読書が進みますね。私は買ったその日に組み立てて、本を置いてみたところ、そのまま本を手にとってあやうく遅刻しそうになったことがあります(遅刻はいつものことだと言う声が方々から聞こえてきそうですが!)。 でも、読む気にならない本はやっぱりそのままですよ。段をわけて置けばなんとかなるかもしれません(至急読む本とか)。
特に注目すべき点は、一つの棚の間隔が13.5cmで、単行本サイズだと6冊ぐらいしか置けないところですかね。だから、積みに積んでも50~70冊が限度でしょう。また、積みに積み過ぎても、この本棚の良さが失われますしね。
「そんな少ないんじゃ不便じゃ?」と思う方も多いと思いますが、ところがどっこい(今どき使うか?)、これぐらいの方が、一番下の本を抜き取るにも苦労がない大きさなのです。そういう意味では、意外とスグレモノかもしれません。値段に見合うかどうかは不明ですが。
なにせ、積ん読する人は、100冊とかためる人もいるそうですしね。そういう人は大人しく古本屋に行くか、普通の本棚買いましょう。図書館に寄付してもいいです。期限があるので、借りれば嫌でも読みますから。
個人的な使用感で行くと、資料の数も相まっていい感じでしたよ。棚によって「読み込むべき本」とか、「写本待ち本」とか、「借りてきた本」とか、「一応置いておく本」とか、わけたりすることもできますし。・・・え? 資料数が少ないから出来るって? たしかにそうですけど(汗)。個人的には結構便利かな、と思います。値段はもう1万円引いてほしい気もしますが。
あと、雑誌類を置けるサイズじゃないから、その点、個人的に不便だと感じることもありますが。今は、一番下は雑誌がおさまるサイズなので、棚板を抜いて積み上げています。
本だけじゃなくてCDとか、小物とか置くのにもいいです。なんせ、インテリア本棚ですから。
【仕様】
作り自体はシンプルです。ですから、「本を載せたら壊れないか?」と思ったりするかもしれませんが、そこは値段。頑丈な材質(スチール)で出来ているので、そんな不安は一切ありません。むしろ、運ぶにはちょっと重く感じるかもしれません。当然ですが、本を載せて運ぶのはオススメしません。
各棚板の大きさ、間隔、材料はすべて同じです。構造は引っかけてあるだけなので、取り外して使うことも可能です。高級版Ptolomeoは各棚のつながり自体もバラバラでデザインになっているようですが、サピエンスはもっと単純な作りです。廉価版ですから。単純ですが、頑丈ですよ。手で押さえても曲がりませんから(一応耐荷重は2kg)。
棚板の作りはこんな感じ。意外と頑丈
また、『通販生活』では通販生活らしく※一種類しか紹介してませんでしたが、ネットショップ『casa di Caro Cara』(閉店、他の店は記事最下部参照のこと)は、それ以外の種類も紹介しています。
※…通販生活は、「型番・形式」というものを載せずに、その商品名だけで紹介する。その方がわかりやすく、迷わせない。
めんどくさいので表で
|
高さ |
棚板数 |
価格 |
サピエンス97 |
97cm |
6 |
15800円 |
サピエンス152 |
152cm |
10 |
20800円 |
サピエンス202 |
202cm |
14 |
32500円 |
サイズは3種類です。たぶん、普通の人は152がいいかと。私は手が長いのもあり、椅子で手が届く152にしました(あと、予算の関係)。202はほとんど立っているような場所で、97は和室のような寝ころがる場所とか机の横なんかにいい気もしますが、その辺はお好みで。ただ、97は他のもので代用できそうな気もしますが。コストパフォーマンスから見て152がオススメです。いや、需要が多いから他に比べて安いんでしょうが。
で、さらに色がアルミ色、ダークグレー色2種類(スチールなのにアルミ色?というツッコミはしない)、サピエンス152に限っては土台がガラスベースとステンレスベースがあるので、かなり種類があります(他はスチールベース)。ちなみに『通販生活』は前述したとおり、スチールベース一種類しかありませんが、『casa di Caro Cara』にはそれがないのでなぜか競合していません。お好みで選んでください。
ちなみに私は152のガラスベースを買いました。ガラスの方が圧迫感がないから・・・という選択でしたが、雑誌を載せたら見えなくなるので大して変わりませんでした。正しい使い方では一番下には何も載せないので格好いいんでしょうが。土足空間ならスチールベースとかステンレスベースの方が汚れが目立たなくていいかもしれませんね。
サピエンスには、両側を棚にしたタイプ(デュオサピエンス)もありますが、「背表紙で飾る」サピエンスらしさがしないので私はあまり好きではありません。なんというか、インテリアとしてダサいというか横から見ると間抜けというか・・・逆に両面使い分ける(趣味用と仕事用)場合は重宝するかもしれません。
角がありそうですが、面取りはしてあるのでその点は安心です。底も板そのままではなく、丸みをおびたクッション材(3Mのやつ)をつけるので、傷とか気にすることもありません。
値段をなめないでください(笑)
【組み立て等】
「女性二人で40分」と書いてありましたが、私は10分で組み上げました。ただ、やはり材質が頑丈なものなので重いですから、女性だとやはり結構時間がかかるかもしれません(でも20分あれば十分では?)。工具は六角レンチがついていますが、それを二箇所留めるだけなのでこの時(重いからちょっと苦戦するかも)以外、大して難しい作業はありません。棚は引っかけるだけですし。
マニュアルは、「本気か?」というようなわかりづらいイタリア語の1枚組み立て図がついていますが、『casa di Caro Cara』で買ったところ詳細写真付組み立て図がついていました。これはありがたい。
ちなみにこのお店、GWにかかるギリギリ前に無理言って注文して、ちゃんと指定日に到着したので対応はよいと思いますよ。
入念に「ガラス注意」書かれてます。
(後記)
どうも、今現在、このお店、改装中らしく買えない(つぶれたらしい)。というか、他の店でも品切れらしい。Amazonに、別メーカーのものがあった。というかコピー商品?? の割にはお値段それなり・・・
ただ、木のようなベージュカラーは珍しい。
(後記の後記)
かなりの人気商品のようで、サピエンスそのものだと、出ては売り切れ、出ては売り切れ、という状態のようだ。こまめに楽天でチェックされることをオススメする。類似品もひっかかる。
2010.5.15現在、通販大手ディノスの楽天店でも取り扱いアリ(2012.3.8現在、カラー版が販売中)。
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(後記の後記の後記)
さらに他のメーカーからかなりサピエンスを意識したデザインのものが登場!
ブラック色もあるので、選択の幅が広がったと言えばそうだけど・・・まさに類似品だな。
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