死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2005.05.24 23:59
図書館で「藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT集」の第四巻を借りてきた。なぜかこれだけ置いてあったが、おそらく他のものはパクられたのだろう(シュールだな)。

『少年サンデー』とか『ビッグコミック』ならまだしも、『SFマガジン』とか『マンガ少年』という管理人も見たことのない雑誌(生まれてないからな)掲載作品もあり、ハッキリ言って、こういう物がなければ普通の人が見ることはないでしょう。
しかも、文庫版ばかりのご時世に、なぜかワイド版です。

知らない方も多いと思われるが、藤子・F・不二雄先生(以下藤子F先生)は、SFマンガ※でも有名です(つーか『21エモン』もSFか)。なんで有名かというと、藤子F先生らしい独特の視点で、なおかつダークでネガティブなSF作品も描くから(ポジティブなのももちろん書くけど)。
※…実はこのSFは「すこし・ふしぎ」という意味らしい
f4_2.jpg
『老年期の終り』
このように、絵はモロのび太チックなのですが、悩んでいる対象が「しずかちゃんが出来杉と結婚するなんてイヤだ!」とかいうチンケな悩みではありません(のび太にとってはチンケじゃないんですけど)。SFらしく、壮大なテーマで悩みを繰り広げるのが藤子F先生のSF短編です。

間違っても北方謙三に「ソープへ行け!」と言われて解決するようなレベルの悩みでもありません※。周囲の反対を無視して未知の宇宙へ飛び出て、ン千年宇宙をさまよったあげく、たどりついた惑星は、ワープ航法で飛んできた自分よりも未来の地球人が開拓した星についたときの苦悩は、ソープへ行ったところで解決するとは思えません。
※…その昔、ホットドックプレスという若者向け男性雑誌に載ってた、作家北方謙三によるお悩み相談コーナーでの氏の決まり文句(らしい)。氏によるとダメな理由の多くはソープランドへ行けば解決するらしい。確かに、このSF短編集を読んでると、男性誌での「女に浮気された」とかいう相談事なんて「ソープに行けば忘れる」程度の物かもしれない。
ちなみに、その、「ソープへ行け」という内容をまとめた本自体は絶版なのだが、週刊現代で企画が復活したらしい


余談が過ぎました。
さて、そのSF短編集第4巻に、どんな作品が収められているかというと、
カンビュセスの籤(くじ)
ユメカゲロウ
考える足
オヤジ・ロック
宇宙人レポート サンプルAとB
ぼくは神様
スタジオ・ボロ物語
未来ドロボウ
宇宙人
あのバカは荒野をめざす
老年期の終り

という、タイトルを聞いただけでもさっぱりわからない作品ばかりです。『ぼくは神様』とか『未来ドロボウ』なんてのは藤子F先生くささが出てますが、『カンビュセスの籤』とか『あのバカは荒野をめざす』など、少年誌の藤子F先生になれてる方からすると「ほえほえ?」(えー)という感触を受けるかもしれません(別にどうということはないですが)。


セリフもまた、アニメの『ドラえもん』とか『キテレツ大百科』しか見たことのない人には強烈かもしれません。

生きがいがない!?
だったらなぜ死なん!?

とか、

死んじまえ!!
死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね!


などは、、
「殴れ! 刺れ! 犯れ! 殺れ! 壊っちまえー!」
(ヤれ! ヤれ! ヤれ! ヤれ! ヤっちまえー!と読む)
『無頼男(ブレーメン)by 梅澤春人』かと思うノリです。コロコロコミックではお目にかかれない強烈な一言も見逃せません(たまにドラえもんが言うか)。
都知事に有害図書に認定されそうなぐらいです(←ないだろ)。


以下、ストーリーには触れないネタレビュー

f4_6.jpg
真面目なのに笑えるスネ夫顔。『宇宙人』


f4_3.jpg
藤子F先生が原作のみの作品です。宇宙人の視点から、地球人の男がブスと美人で反応が違うなどと、女性たちが見たら怒り狂いそうなとんでもないことを分析しています。作/藤子・F・不二雄 画/小森麻美『宇宙人レポート サンプルAとB』


f4_11.jpg
テスト嫌いで悪巧みで乗り切ろうとする小学生は、藤子F先生自体を描いているのではないかと思いたくもなるありふれた光景です。
現代の小学生は、テストよりも人間関係で悩むという作品が多いなか(多いか?)、小学生の野望はとにかくテストを楽して乗り切ることだったというのが平和な時代だったことを思わせます。『ぼくは神様』


f4_4.jpg
民話的な話と絡める日常ファンタジーでも、藤子F先生お得意の理屈回しが使われます。『ユメカゲロウ』
ちなみに我が父はゴキブリを素手で捕まえて握りつぶします


また、着眼点が独特なのも藤子F先生の特長です。その昔(よく知らない)「ペット・ロック」という、石をペットのように大切にする遊びがブームになったからということから、とんでもない商品が作られます。
f4_9.jpg

f4_10.jpg
なんと、巨大な石が頑固オヤジの代わりになるから家に置いてください!という商品になりました。
>ところが日本のバカがその大型化を考えた。
・・・「そんなこと思いつくの藤子F先生だけですよ」と聞こえてきそうな『オヤジ・ロック』。


f4_8.jpg
左から、石ノ森章太郎、つのだじろう、鈴木伸一、安孫子素雄、藤本弘。あの、『ホテル』とか『仮面ライダー』とか苦悩を描いた石ノ森章太郎が会社作るのに「アミダ」かよ・・・と割腹絶倒するQちゃん誕生秘話でもある『スタジオ・ボロ物語』


f4_5.jpg

「なぜか誇らしげなダメ男」を書かせたら、藤子F先生の右に出る者はいません。『考える足』
(おそらく「考える葦」から思いついたのだろうと思われる)


おわりの解説に作家、小松左京の「インファント・エロティシズムに惹かれて…」というのがついています。
深夜、仕事に疲れたときにふと、『エスパー魔美』をパラパラと読み返す小松先生は、その、自らの行動のなかに、「インファント・エロティシズム」があるから惹かれるのだ、と・・・解説というか、自らの『エスパー魔美』ラブを作家として、ロリコンと思われないように文学的に表現しているだけのような気もします(そうなの??)。

などとバカにしてばかりのようだが、ダテに図書館に置いてないなと思わせる秀逸な短編集なのですが、今日はネタレビューなので、マジレビューは後日。だから怒らないで(←遅いよ)。

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