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死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

2007.03.04 23:58

 先日新聞にある映画の紹介がされていた。『日本の青空』という映画である。まだ公開されていないが、インディーズ扱いなので、知らない人の方が多いまま終わるかもしれない。というか、若い人はまず観ないだろうからあえて紹介しておく。

 内容は、「日本国憲法」の草案についての実話を元にしたドラマである・・・というと、「理想主義者の若い外国人の女が作った憲法だろ?」みたいな反論が生まれそうなんですけど、そうじゃなくて、日本の知識人たち(憲法研究会)が政府案とは別に作った(←ここポイント)憲法草案をGHQに提出して・・・・・というお話です。

 個人的には「若い外国人の女が~」という論議は、小僧の論理としか思えないので(そんなに世の中簡単に出来てないはずなので)、割愛しますが、「押しつけられた憲法」というイメージを変えさせる、貴重な目線(←ここもポイント)だと思います。

 にしても、『日本の青空』はまんまインディーズなので、企業からの収入とかはいっさいなくて、制作協力金(一口10万円=100人分のチケット)で制作費を回収するんだとか。しかし10万円は・・・どうせなら高校生でも申し込める額の単位の方が関心を得られたんじゃないかなぁ・・・とか思ったりなんかり。それじゃ、お金が集まらないか。どちらにしろ集まってないらしいけど・・・。
 まぁ、「市民的」ではあると思うが。この言葉をまともに取る人と、ちゃんと「深い意味」を推察できる人と、その深い意味を間違って解釈する人がいるから、言葉って難しい。

 ちなみに、ズバリ『映画 日本国憲法』という映画もあって、DVDも出てて世界とか地方とかで公開されてるんですけど、この中に登場する知識人の「憲法は市民が政府に押しつけたものです」というセリフがあるので、「こういう考え方」がもうちょっと増えれば、感情論的な憲法論議は避けられるんじゃないかと思ったりもするが、世の中これまたそう簡単にいかないのよね。
 逆にこれが火種になってしまったりとか。首相がパレートの法則よろしくとばかりに、一般市民向けに「憲法は押しつけられたものだから白紙から作ろう」とか言ってますが、世の中そんなに簡単に出来てないよ。自分の立場だってそうだろうに。だから、言えない、という部分も多分にあるんでしょうが、さすがにここを見る人は少ないだろうなぁ(書いてもたぶん誰も興味を示さないし)。
 それがますますイデオロギー強化に繋がらせるんですけどね。どこかの総書記なんていい例だよね。「悪」じゃないとダメなのよね、受けいれられない人間の発想や言動は。
人は追い込んじゃダメなのよ。いかなる理由があろうとね。その人の為じゃなくてね。

 だからこそ、「アメリカの若い女が~」が嘘くさく感じるんですよね。ホラ、世の中こんなに複雑でしょ? 「押しつけられた」なんて単純な一言で議論を始めることの幼稚さを分かってる人がどれぐらいいるのでしょうか? 「押しつけられた」ものが一つもない人はこの世に存在するのか? とかね。

 まぁ、この二つの映画は「護憲運動家のプロパガンダ」とも言えるのかもしれないのですが、そうやって一蹴するのではなにも進みませんよね。議論じゃなくて、潰したいだけになりますから。もっとも、だからといって改憲派議員からの支援を受ける反対側の映画『日本国憲法』(さっきのと違う奴ね)とか、石原慎太郎脚本・B'z主題歌の映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』とかも、簡単に一蹴にしてはいけないモノですけどね。この、カップル狙いのタイトルはどうかと思いますが、内容は違う・・・よね?

 理想は全ての立場をひっくるめた映画だと思うんですけど、それは作ろうとしても、誰も「応援」しないから実現しないでしょうね。尺も長くなるだろうけど、それ以上に、どこにも属さない人なんて、信用します? 特にオトナ!

 個人的にはその、「理想主義者の若い外国人の女」と扱われたベアテ・シロタ・ゴードンを主人公にしてほしいですけどね(最初に紹介した方の『映画 日本国憲法』に出てますけど)。経歴見てると、その辺の坊ちゃん議員とか大学教授とか都知事とかよりはるかに過酷な人生を過ごしてきたみたいですし。なんたって、あの時代の、「女」ですからね!

 だから、彼女を主人公にしたドラマにしてしまえば、一番ドラマチックで、かつ、恐らく多くの一般人の感覚に近い考え方に立って、「憲法を作る」ことをドラマ立てて見られるはずだからいいんじゃないかと・・・・・・ってなに? もう『ベアテの贈りもの』という映画があるの?? でもそれは「女性」の立場に立つこと(フェミニズムに近い物)が中心じゃないのかな?

・・・・・・・ああっ、難しい!

 ようは、「結局それぞれの立場にたった考えがある」ってことが見えてくるだけなんだろうけど、それが出来るこそが憲法の意味なんだと分かっていただくことがまずスタートじゃないかと思ったりなんかり。てなことを言うと、今度は私がどこかの分類にカテゴライズされてしまうんだよね、きっと。

 ・・・・・・・ああっ、難しい! やっぱり「みんなそれぞれに正しい」で終わらせる方がいかに簡単か! そうね、簡単ね! 情報量が少なくて済むよね!

 ・・・・・・・・・・・・結局、感じ方しだいなんだけどね。なんでも。
 戦争に「行った」人もいれば「行かされた」人もいるし「行くことにされた」人もいれば「行かなくてよかった」人もいる・・・・・ここが重要なポイントなのだが、その当時と現在のおかれた状況によってそれが変わりもするってこと
 今、普通に暮らして幸せを感じているのなら、「なんであんな戦争なんて行ったんだろう。しなくても幸せになれたのに」と思うし、異国の地に取り残されたら「国は裏切った」と思うだろうし、死んでいるなら遺族が「無駄死にだと思いたくない」と思うだろうし、ねぇ。そりゃ色んな映画が出来ても不思議ではないというか、出来るに決まっているのだ。

 そう、結局人々のイデオロギーなんてそんなところから来てるんじゃないだろうか?

 なんでこんな事が起こる?

 簡単。

 凄く簡単。

 人の集合体と、一個人を一緒くたにして考えてるから。

 憲法とはすなわち、そこを理解していないと存在しない。

 だから、憲法作った人は凄いよね。あえて受けいれがたい人(悪人じゃないけど、反対派の人)を受けいれるルールを作るわけだから。

 まぁ、だいたいの憲法は参照に参照を重ねて作られているわけですから、個人の精神的負担は少ないのでしょうけれど、これを一から作るってどうなんでしょうかね? 凄い大変よ? というか、単なるイデオロギーの成文化になるだけな気がします。

 たとえば、小学生に学校の全てのルールを作らせたらどうなるかな? 大人だって同じですよ。

 

 それにしても、色々な映画があるもんだ。私が知らないだけで、もっとあるんだろうな、最近だけでも。
 どの映画も、「全ての日本人に観てほしい」と言うだろうなぁ。そう言った瞬間に「イデオロギー」くさいものが入ってしまうのは仕方ないか。

 並列上映してくれる映画館があったら面白いんだけど、そこまで憲法談義はメジャーじゃないか。儲からないからね!!

 【参考:憲法に関係ありそうな最近の映画。紹介順】 

 他にも戦争を扱ったものとして、


 とかあるよ(最後のは有名すぎるな)。
 憲法改正反対側が多いのは仕方ないよね。だって、戦争行きたくない・したくない側の人が作るんだもん。それだけ、改正に向かいそうな流れだということだろうけどね。

 憲法関係ない戦争映画もあるけど、憲法と戦争は切り離せないからね、この国では。というか、そのせいで憲法談義が進まないよね。個人的には9条に「条項追加」が一番すんなりしそうな気がするんだけどねぇ。だって改正しなくてもしても衝突するんだもん、日本人らしく「ことなかれ」でまとめてみるのはどうだろう?

 各種団体の人から殺されそうな発言ですが。

 だってさぁ、みんな正しい歴史を知らなきゃって言うけど、歴史を知らなくても今や未来を守ることはできるってこと、みんな忘れてると思うから。フロイト心理学に影響を受けすぎてるんじゃないのかね? 過去があるから今があるけど、過去の解釈なんていかようにも出来るんじゃないかな? その人の『今の立場』によってね。

 未来を見ようよ、未来をさ。それこそ理想論だと言われそうだけど、真実を語るなら映画の万歳三唱をするのは大間違いじゃないのか? それでもするのは、「社会的コントロール」を意図しているんだろうが、それは「政治家(や)」となんら変わりない。


 歴史に「真実」があるわけじゃない、「真実の断片」があるだけだ。
 そこから二次的・三次的産物の映画に「真実」そのものが隠されているわけがない。ただ、とっかかりがあるだけなのだ。
 「押し付け」に対する真実の断片、若い外国人の女に対する真実の断片、東京裁判に対する真実の断片、アメリカからの外圧に対する真実の断片・・・・・それらをどうまとめるか、ということこそ、「真実」を形作るものなのではないだろうか?

 少なくとも、近々誰もが陪審員をする機会に遭遇することになるのだから、この考え方を忘れてほしくはない、と思ったりする。そういう心がけの元で、これらの映画に接してもらえれば、ずいぶん幅の広い意見交換が出来そうな気がするんだけどなぁ・・・・ちょっと厳しいかなぁ。厳しいだろうなぁ。

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