死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2005.06.03 23:58
レビュー4:「忘れられない体験=万博」への示唆

 レビュー1:パビリオン概要
 レビュー2:シアターの作品としての評価
 レビュー3:シアターを観たあとに何を?
 レビュー4:「忘れられない体験=万博」への示唆

 万博という体験として考えた場合、このパビリオンでの体験は、忘れ去ることの難しい体験になると思う。それほどまでに価値があると思える体験であり、人々に見てもらいたいと思える作品なのだ。なぜ、こんな作品になったのかという分析してきたつもりだが、そんなに難しく考えずとも、パビリオンに入る前に渡された地味なリーフレットに、その簡単な答えが書かれていた。
redcross.gif
1867年(慶応3年)、後の日本赤十字社創設者となる佐野常民は
パリ万博で「赤十字パビリオン」と出会いました。
この出会いこそ、まさに日本の赤十字運動の原点だったのです。

(赤十字・赤新月パビリオンでもらえるリーフレットより)

 万博の本当の価値は、こういった未知の、そして見た人が素晴らしいと思えるモノとの出会いを提供する場であるのではないのだろうか? そしてそれが、このパビリオンを「見た方がいい」とたくさんの人に薦める人間になるのも、結局はこういうことだからではなかろうか?
 A国※のパンフレットなど、A4でカラー光沢紙48ページもあったが広告ばかりだった。赤十字・赤新月のは50cm×10cmの紙を折っただけのリーフレットだが、どちらに行った方がいいかと聞かれたら多くの人は迷いなく答えるだろう「赤十字の方へ行け」と。いくらパンフレットを豪奢(ごうしゃ)にしたところで、中身のない物が本当にいい体験として記憶に残るだろうか?
※たぶん別のレビューで登場する・・・でも、想像できるよね、どこか。

 「成功させよう※」とか「万博へ行こう」として宣伝ばかりするのではなく、「万博には行った方がいい」と言えるパビリオンがあるというだけで充分人を引きつけると、私は思う。
※愛知万博開場前の協会のスローガン。その言葉からも、地元の多くの人に冷めた目で見られてきた事実が見え隠れする。ちなみに、Googleでこの言葉で検索すると・・・。

 よく「愛知万博には太陽の塔のようなものがない」と大阪万博のシンボルでもある「太陽の塔」引き合いに出す人がいるが、モニュメントが重要なのではない。事実、万博のモニュメントらしき巨大な皿は人を引きつけるパワーがない。作った子供たちには申し訳ないが、現実は厳しい(この点もそのうちレビューしたいと思う)。
 重要なのは、客引き用の内容(コンテンツ)が「見た方がいい」というものであるかどうかなのだ。太陽の塔は、天井を飛び越すほど巨大で、ヘンテコリンだけど、そういった物だから人は見ようとしたのだ。普通の円錐型の塔なら誰も見ようとはしないし、記憶に残らない。奈良の大仏だって、巨大だから仏教徒でもない人々がわざわざ見に行くのだ。あれが普通の大仏なら、最近作られたものなら、あんなに多くの人を引きつけることはないハズだ。
 人が、貴重な時間を割いて、貴重なお金を払って、ガイドブックを買って余計な勉強してまで行く万博だ。だったら、それに見合う物でなければ人は来ないのではなかろうか? どんな宣伝よりも、どんな技術力だろうと、どんな文化をもっていようと、コンテンツの中身がないサイトに、人は集まらないのと同じなのだ。

 最初に引用したように、日本赤十字の創設者佐野常民は、万博に行かなかったら日本赤十字は作らなかったかもしれない(わからないが)。この、愛知万博で、そのような出会い・体験ができるパビリオンがどれぐらいあるのだろうか?

 私は、この「赤十字・赤新月パビリオン」との出会いで、人生を変えることになる人がいると思う。それほど、力がある「体験」をさせてくれる場所、ということだ。そしてそれは万博で体験する非日常を日常へと転化する、ひとつのエネルギーとなるかもしれない。敵軍の負傷兵を治療しないという当時の戦争観を人道優先に変えた佐野常民のように※。
※元々、日本赤十字のルーツである博愛社は、西南戦争で両軍の「生きる可能性のあった」負傷兵が敵軍だからと言うことで助けられなかった現実から、敵兵であろうとも救護するという本家赤十字に見習い作った組織。だから、反戦色は少ないわけでもあったりする。詳細はこちら

 万博で体験したことが、人生に大きな意味をもたらす。大阪万博は敗戦から立ち直った証としてそれがあった。今の万博には、どんな意味をもたらすだろうか?
 もし、大きな意味をもたらす経験が出来たとしたら、それだけで、万博に行った意味があったと思えるはずだ。そういう経験ができる貴重なパビリオン、それがこの「赤十字・赤新月パビリオン」だと私は感じた。
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