死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2008.01.08 23:59

 新風舎、アレですね。倒産ですか?

 新風舎といえば当ブログでも新風舎を取り上げたことがありましたね。久々に見てみた・・・・・そう、書店はよかったし、「普通の出版社じゃ出ないような本」があったのがよかったんですよねとか書いていたな、暗に批判もしてるけど。

「(儲けよりも)とにかく本を出したい!」という心の清い人には向いているかも知れない。

 なんて書いたけど、まさにその通りだったねぇ。新風舎は日本最大の出版数を誇るようになったけれども、世の中そんなに心の清い人ばかりなハズがない、というか。

 基本、出版行為自体で、儲かるわけがない。出版して、流通して、売れて、さらに評判で売れなければ、儲かるはずもないし、全国の書店で並ぶハズもないのが「出版」です。本屋に並んで売れるなら、返品制度も定価制度もないんじゃないのかなぁ。
 そんなわけで、出版社が(一般の出版社が売れる見込みがないと判断した作品を書く)無名の人と出版費用を折半するなんてまずあり得ない。「お金を出して貰えるだけでありがたい」と思う心の清い人じゃなきゃ、なかなか無理、ということです。

 新風舎にどれぐらい責任があるというと・・・・詳しいことはわかりませんが、私がその、前回ブログで取り上げた記事の中でタダでもらった本も、一応帯が付いてて「今話題の本」と宣伝文句が書いてあったからなぁ、まったく営業してないとも言えないんだよね(その帯は嘘くせ~とか思ったけど)。売れない本でも書店に並べば「誕生日プレゼント」として私みたいな人の手に渡るんですから。
 それに、一応「本は出た」わけだから、完全なる詐欺とも言えなくて、自負出版では付かない流通コードやら全国の書店に(ほんの少しでも!)流通させる手間賃を考えれば自費出版よりも高くなることもあり得るだろうけど、いくら出版社も多少出資するとはいえ、そこの線引きが中々難しかったんじゃなかろうか? というのも、「売れるわけねー」本まで流通させるわけでしょ? ってことは出版社側の損害が大きいってことですから。そりゃ、費用がいつしか「不明瞭」になってしまうんじゃないかな? あと、出版量も多すぎて、書店に並ぶ時間も少なくなってしまった。

 ・・・・・とこうなってから言うのは誰にでも出来ますね、ハイ。

 出版社側も最初は「夢の応援」だったのかもしれないけれど、ビジネスとしてなってしまってからは「出版数を伸ばすこと」が目的になった部分があるんじゃないでしょうかね? そうしなきゃならない使命感と、引き返せなくなった出版システム・・・・しかも直営の書店まで(都心部で!)営業するんでしょ? やはり利益回収を優先するようになってしまった結果なのかも、と思ってしまいます。

 共同出版というのは、自費出版のデメリットと商業出版のデメリットを補っているけれど、両者にあるメリット(自費出版は価格を自分ベースで決められる、とかね)をなくしてしまうこともあるんですよね。
 そういうことを隠して(企業だから当然だけど)、そして周りもそれを突っ込まなくて(携帯業界なら突っ込むけど)、「共同出版でベストセラーになった」という事実を前面にプッシュして、元々「儲かるはずのない」自費出版に夢を持たせた、という意味では、罪なのかもしれないな、と思います。

 普通の自費出版でも「夢はベストセラー」とか「あのベストセラーも自費出版から!」という広告は打つでしょうが、新風舎は大きくなりすぎましたね。「大手出版社で、ベストセラーも出てる」という印象を大きく付けることになってしまった気がします。
 まぁ、本当はもっと細かい事象が絡み合っているのでしょうが。

 ちなみに、島田洋七『佐賀のがばいばあちゃん』は、自費出版でスタートしたのは事実ですが、自分がサインしながらそれを広め、内容が支持されたから、商業出版に切り換えたケースです(詳細はこちら)。
 その上でのベストセラーですから、「本を出す」ということを、もう一度考え直した方がいいのかもしれません。10代20代の若者じゃなければ、真剣に。関わる人の数が増えるってことは、それだけお金がかかるし、競争相手も増えるってことなんですよね。私もそれを忘れないようにしないといけませんね。

 結局、新風舎問題の、「共同出版」のメリットを考慮した上でまとめると、

  • 「出版すること」だけにとらわれすぎて企業として大きくなりすぎた
    ⇒出版基準が甘くなり、ペイしない出版を補う必要が出来てしまった
  • 「売れちゃった」ものがあったからその経験に縛られて営業展開した
    ⇒だれもが売れるハズがないという「事実」をあまり言ってこなかった
  • 共同出版の方が「自費出版よりも」メリットがあるという宣伝をしてしまった
    ⇒共同出版のデメリットを見えなくしし、並列で比較できなくしてしまった
  • 「損得気にするような奴は書く資格ない!」と編集者のようなことを言ってこなかった
    ⇒「共同」でもなんでもなかった⇒ビジネスととられる

 ・・・・というところじゃないですかね。
 あまりそれが問題視されなかったのは、他の出版社では出せないようないい本を、新風舎出していたからでしょうね。だから、世論的にも、訴訟を起こすような人たち=お前らが悪いんだ、というような見方が生まれてしまった・・・・・と。そうすることで共同出版「営業」の問題を大きく取り扱わなかったことが、この、急転直下の事態に至ったんではないでしょうか? 新風舎の社長も、そういう意見を、自身が「パイオニア」という意識から軽く見てしまったんではないでしょうか?

 あまり感情的にならずにまとめてみました。


 

 実は私も新風舎から「共同出版しませんか?」という手紙をもらいましたよ、昔。選考に漏れたときですね。電話はなかったけど・・・。私の場合、金がないし、なによりも「自分が金を出してまでの作品じゃないな」と思ったので、やりませんでしたが、お金があって「これはチャンスだ!」って思っちゃった人には「しくった!」ってことが結構あったということでしょう。

 そういう意味では「金がある」というのは冷静な判断を見失わせるのかもしれないですね。金がないからこそ金に盲目になってしまうのではなく、金があるからこそ冷静な判断ができなくなる・・・・小説『白い巨塔』にもケイ子が財前に言うそんなシーンありました。

「一人娘の養子婿におさまってからは、ご裕福なご身分のせいか、少しも、もと苦学生のような陰険な用心深さがあらへんわ」

 『白い巨塔』も、財前五郎の「夢を応援する」義父がいましたが、その応援も実は、義父にとっての権威を手に入れる夢だったから財前五郎を応援してくれただけなんですよね。力がある人の「夢を応援する」って言葉に乗っかると財前みたいに結局損すると言うことでしょうか。急がば回れ?

 

 全然関係ないですが、テレビで、視覚障害者柔道、三重の木村崇之選手の紹介をしていました。普段はマッサージ師をしているそうですが、毎日健常者と同じ道場で練習して、パラリンピックにも選ばれそうなんですって。あ、視覚障害者柔道は組みあってからスタートという特別ルール以外は普通のと同じらしいです。それで、普通の試合にも出てるんだとか。凄いですねぇ。

 それでふと思ったんですけれど、「ビデオで対策・学習」とかは今やスポーツではよくあることですけど、ビデオなんか見られない視覚障害者はそんなことよりもまず、自分が自分で強くなることを重視する、ストイックなまでに自己鍛錬する、現代に於いては希有な人なんじゃないかな、とか思いましたよ。
 こういう人の本は読んでみたい気もします。どんな境地なのか、とか知りたいじゃないですか。やっぱ、自分の生き方を極めてからじゃないと、いけませんよね。

(新風舎関連URL)

 毎日新聞教えてgooWikipedia写真家・藤原新也

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2008.01.09 01:14  | # [ 編集 ]













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新風舎
新風舎株式会社新風舎(かぶしきがいしゃしんぷうしゃ)は、自費出版、共同出版を行う日本の出版社。概要* 社名:株式会社新風舎* 住所:東京都港区 (東京都)|港区青山 (東京都)|南青山二丁目22番17号* 電話番号:03-5775-5040* 代表取締役社長 松崎義行(著書での名前は...

2008.01.09 10:37 | ひなたのブログ

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