死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2008.01.13 22:25

 よく知られるように、イチローと松井秀喜の取材の応じ方は、対照的である。

 イチローは、試合後のインタビューも、「内容がない(新聞の穴を埋めたいだけ)」と判断したインタビューには答えない。もちろん、「無愛想」と言われるイチローでも記録を達成したときや普通のインタビューなどでは明るく話すこともあるが、基本、試合後の会見は取材陣の質問の内容が「型にはまったもの」「コメントがほしいだけのもの」などの場合相手にしないイチロー。毎回のようににこやかに取材陣と受け答えする松井秀喜とは対照的である。

 イチローのような取材陣に厳しい人物で有名なのが落合博満だ。「もっと喋ってください」という記者の声に「喋るからもっと勉強して来て下さい」と言った落合は、現役時代監督時代通じて、本人の思考を理解しようとする人だけにまともに答えるが、型にはまった質問は適当にあしらう。
 その態度がまた「愛想よくするのが美徳だ」という日本人気質の人々に受けないので、愛想よく答える星野とか長嶋とかに比べると不人気。そんなわけで取材陣に不人気のままメディアに載るから、それを見た受け手はそれを鵜呑みにする。

 同様にそうやってイチローを嫌う人もいるらしい。「ファンサービスあふれる松井や長嶋や清原を見習え!」と。まぁ記者にいい顔する=ファンサービスと思ってる記者もかなりいるからだが。それが、職人気質のイチローや落合は嫌い、とも言えるのだが・・・・。

 そもそも、松井とイチローを同じ土俵に上げて比べるのはナンセンスである。なぜかというと、その、取材陣への接し方のルーツが、両者ではまるで違う。長嶋と落合も同様だ。

 松井の歩んできた道は文字どおりスターの道だった。1年にして強豪校の4番、超高校級スラッガー、5連続敬遠など、メディアの話題をかっさらってきた。かたや1年先輩のイチロー、もちろん強豪校でレギュラーを射止めるなど名選手ではあったのだが、甲子園でエラーするなどして注目されるほどではなかった。松井などと比較にもならない。
 それはドラフトでも顕著で、松井の場合4球団競合(阪神、巨人、中日、ダイエー志望の為少なかったらしい)のドラフト1位指名でプロ野球の名門・巨人に入団、かたやイチローは日ハムの逆指名の話もあったらしいが第一志望の中日に指名されずオリックスの4位指名。イチロー本人も「誰にも注目もされなかった」と語っている。

 当然、巨人に入団した松井の周囲にはメディアが殺到。松井は開幕こそ2軍だったものの、すぐ1軍入りし1度2軍落ちしただけで、以降主力としてのレールが敷かれる。イチローは弱小オリックスで2軍でスタートどころか、仰木監督が就任する3年目まで1軍でまともに試合に出させてもらえなかった(しかも入団当時の首脳陣からは酷評。2軍コーチが育てる)。メディアも注目するはずもない。メディアがイチローに注目したのは、オールスター出場後、200安打を狙えるような雰囲気になってからだ。

 イチロー自身は、それ以降立て続けに大記録を打ち立て続け、メディアやファンからその記録を来年もと期待される生活に不思議な不安を覚えるようになる。それもそうだろう、自分自身努力し続けてきたことは変らないのに、「結果」が出ただけで手のひらを返したように人々の扱いが変るのだ。それも、ちょっとやそっとじゃない。それこそ誰も注目してない選手が、国民的スーパースターになるのだ。このギャップは、20そこそこのイチローには相当堪えたようで、ひきこもったり、人が通ると帽子を目深にかぶりうつむいて歩いた、というほどになっていた(NHK『プロフェッショナル』より)。

 ここに、イチローのメディアに対しての「愛想よく答えればいいな」という態度を変えた源泉があるのだろう。取材陣は、「鈴木一朗」の何を見て語っているのか、「天才イチロー」という安打製造「機」を見ているだけなんだ、と。

 同じように注目されていなかったけれど、大打者になった選手が落合博満である。落合もドラフト3位と注目されていない選手だった。その経歴も、松井のように華々しくはない。高校では4番ではあったけれど、体育会系になじめず入退部を繰り返し、大学に行っても同じことで、野球を辞めてプロボウラーを目指して、結局社会人野球に入ったというかなり特異な経歴だ。そんな落合も前監督に酷評されたが、イチローと同様監督やコーチなど周囲の助けを借りて次第に頭角を表す。
 そして最年少三冠王を獲得。それでもメディアは「数字が低すぎる」として酷評。やっと2年連続三冠王を獲って納得させた・・・・・・というように、メディアの「結果の裏にあるものを理解しようとせず、思いつきで書く節操のなさ」を嫌うようになったのだろう。元々無愛想な性格だったのもあるけれど(だから夫人がフォローするのだが)、理解しないで好き勝手書くメディアをかなり嫌っていた。その反感を買い今も某テレビ局では落合監督を大々的に持ち上げない姿勢が残っているという。

 「本当の自分」を理解せず書かれるというのはどんな気持ちだろう? 皆さんも考えてみてほしい。自分がやってきたことの理解をこれっぽっちもしようとはせず、「あなたは○○大出だから出世したんだね」「公務員は気楽だよな」「お金持ちは苦労がなくていいよな」「そんなの他の人でも出来る仕事だよ」などと語られたら? 気分がよくないだろう?

 プロならそれを乗り越えて見せろ!という意見ももっともかもしれない。しかし、こうも思うのだ。イチローも落合も、自分を見出して育ててくれた監督・コーチのことを考えると、自分が失敗したなと思ったことも、安易に「あなたの手柄ですよ」という態度をする記者が許せないのかもしれない。自分たちは、自分の努力と周りの援助があって今があるのに、それを見ようともせず、自分のことを好き勝手書いて飯の種にしている・・・・それならまともな議論が出来る人としか話をしたくなるのも無理ないのではないのだろうか?

 では松井はどうなのか?

 松井は松井で苦労しただろう。
 清原や松坂や原や星野など、同じように「ドラフト1位」かつ「超大物」と呼ばれるプレーヤーは概ね「メディアへの愛想がよい」。それはひとえにそういうプレッシャーと習慣によるもので、たとえるなら美人が愛想よく受け答えするのと似ている。美人の人に「あなたってモテるでしょ?」と聞いて「もちろんモテるわよ」と言うと、日本人は「生意気な」「お高くとまってるんじゃないの」「これだから美人は性格が悪い」と思う人が多いのではないだろうか? 必然的に「そんなことないですよ」と言わざるを得なくなる。

 それと同様に彼らも自分たちの身を守るために、そのような「社交的な自分」をメディアの前に出すことで、不要なバッシングを避け、自らを守ったのだ。これは「好感度」を上げるためとか、人間性がいいとかの問題ではない。プレーに集中するために、そうせざるを得ない状況だった、と見るのが妥当ではないだろうか?

 それと逆に急に注目されたイチローや落合がバッシング承知の上で取材に対して厳しい態度をとるのは、「名前」や「記録」だけで褒める記者の意見に惑わされないように、松井や清原とは違う方法で、そうやってプレーに集中したいからではないのか。

 

 イチローも松井も、その他多くのプレーヤーも、彼らはともに野球をすることに対してプロフェッショナルなのだ。そのアプローチが違うだけのことで、どちらが上だとか下だとかではないのである。

 人は環境によって造られる。

 だから、その人物像を理解しようとせず酷評する人間は、自分の知ってる世界観からしか見ない人間だ、とも言えるのかもしれない。簡単に言えば頑固。

 イチローは松井の態度が気に入らないだろうけれど・・・・・・彼は自分で言うように基本暑苦しい人だから仕方ない(ヘッドスライディングした川崎に説教とか)。そういう意味では、「鈴木一朗」もそういう欠点のある普通の人間なんだな、と思えないだろうか? だから、取材陣へのスタンスも・・・・頑固(笑)。ま、それがあるから誰も真似できない『イチロー』や『オレ流』であり続けるんでしょうけどね。
 長所と短所は同じものからできてること多いですから。

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松井阪神に入りたかったんやぞ

2013.07.27 13:24 URL | 名前をください #- [ 編集 ]

中日か巨人志望は福留

2013.07.27 13:24 URL | 名前をください #- [ 編集 ]

調べたところ、ご指摘の通り、松井元選手は阪神ファンだったそうなので、
文中入団の下りの、「4球団指名(中日、巨人志望だったから少なかったはず)」を4球団指名(阪神、巨人、中日、ダイエー)に訂正いたしました。

訂正してお詫びするとともに、今後は情報は調べられるかぎり調べた上、細かく載せられるように頑張っていきたいと思います。

ご指摘ありがとうございました。

2013.08.08 02:06 URL | tkiyoto #- [ 編集 ]













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