死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2008.03.18 22:31

 最近、異動間近ということで、通勤路にある100円レンタルDVD屋とおさらばすることになるからと慌ててDVDを見まくっていますが、そのせいか知らないけど、なんか、忙しい! 明らかに時間がないし、目が疲れている(←そのせいだろ)。

 ・・・・・で、異動はどこになるのって話だけど、これがまた、家から2.5kmとこれまた近い都心で、場所柄越境入学者が多いところなんだよね。まぁ、そんなどうでもいいことはいいんだけど、そう考えると、その、100円DVDから物凄く遠くなるわけでもないし(方向は違うけど約3km)、そんなに慌てて観る必要ねーな、とか思ったり。バイク乗れば10分とかからないわけだし。

 思いこんだら一直線もほどほどにしておかなきゃダメですな。

 

 さて、そんなDVDの中で今日は何を観たかって? 暗闇で出会ったオオカミとヤギの物語、『あらしのよるに』

 ・・・・「ヒットする絵本を書くなら動物を書け」と自著でとても現実的(すぎるぐらい)なことを書いているミリオンセラー童話作家・木村裕一(キム兄ではない)の同名絵本シリーズが原作です。

 杉井ギサブロー(タッチで有名)が監督をすると言う雑誌広告があったので、この際ビデオ屋で目にも止まったことだし観てみるかと思って観たのですが・・・・・・・さすがに絵本が原作というだけあって、あれですよ、小学校低学年ぐらいまでが観るものでしたよ、やっぱり。

(以下ネタバレ)

 いや、大人も感動!とか言われてるみたいですけど、なんか、「?」なものが残ります。ラストがどうもアレとかもそうですけど(絵本もラストをつけたら評価を下げた人が結構いる)、何か、「あ、子供向けだな」みたいなのがどうも個人的に好きじゃない・・・・・・作り手側の、童話・絵本は「子供向け」という徹底した意識から来るものなのか、ヤギのメイがオスというのもどうなのだろう?

 メイの(明らかに女性的な)歩く姿後ろからを見て「おいしそう」とオオカミのガブが言うセリフは、それがオスメスの関係だと子供には「害のある」エロティックなものを想起させてしまうからなのか、性別を明らかにはしていないけれど、映画の中のメイは明らかにオス。
 「愛」というものより「友情(友達>仲間)」というものを描こうという演出なのかもしれませんけど、私にはちょっと、あれだけのことで濁流に二人で飛びこむほどの友情が生まれるのか? と疑問に思います(なにせ、ガブがメイを助けるシーンはあっても、メイが助けるシーンがないので)。まして、メイはガブが気遣ってメイの前では動物を食べなかったりしてもネチネチと文句を言ったりして、その姿は周囲に反対されたから駆け落ちした男女にしか見えないのは・・・・私だけ? 友達だから友情が生まれるってのは・・・小学生的じゃないのかな、と思ってしまいます。カプやミイとの友情は? と無意識に思う気がする。友情とはプロセスなのでは? それなしに雪山のシーンはどうも解せません。「子供向けなんだから細かいこと言うなよ」という声が聞こえてきそうですが、それが、イヤなんですよ、私は。

 とはいえ、ガブとメイが二人の逃避行に行くシーンはなかなかシーン的に良かったですね。濁流の絵が時々ゆるやかで一部切迫感がなかったですけど。
 でも、これもガブの方だけなんですが、明らかにガブと一緒にいるオオカミは、ガブに冷たいので「友達」と呼べるほどのものじゃなくて、しいてあげるなら「仲間」とか「同僚」とかのレベルなのだと思うので、そこから脱出するのも凄く理解できるんですけど、メイは? メイの母親の話は? それを乗り越える話は? なにかこう、足りない感じがするのです。大人の鑑賞に堪える設定がない気がします。

あらしのよるに

 私個人の考えですが、原作作家が脚本を書きたがる(もしくは監督したがる)気持ちはわからんでも無いけど、「映画」として見れば大概失敗していると思う。それは映画なら映画の、独特の「表現」があるのに、それを考慮しない(できない)からだ。要するに、餅は餅屋にまかせろということだ。そこには、自分の子供を他人に預ける「勇気」と、そして「信頼」が必要だ。

 オープニングに「原作・脚本」きむらゆういち(木村裕一)と書いてあったので、原作に縛られてなんか小さくまとまってしまいそうな気がしましたが、杉井ギサブローが「演出脚本」も務めるということで大丈夫だろうと思っていたのですが、本当に『演出』だけしてただけのような所ばかり見えて、脚本をいじってない気がした。シリーズ絵本(1~6+1)の話をそのまま映像にしている感がして、えっそこで盛り上げるの?みたいな流れが多いストーリーで、それも映画に引き込まれる力を弱めている気もします(その時々は盛り上がるんですけどね)。
 それで原作者の意図を汲みすぎてもう少しあげられたドラマ性をあげそこなったんじゃないかなぁ? と感じた。ガブが吼えるシーン&戦うシーンなど見所はあったけど、それはプロの技術でされていたので。

 むしろ、原作に縛られすぎているので、アニメスタッフは、やたら芸の細かいヤギの毛並みの描写とか、明らかにCGとわかる映像を開き直ってCGならではの不思議なパン・ズームを実験的に使ってうさを晴らしている・・・・・という風にさえ見えたのは錯覚かもしれませんが、なにか、統体として映画としての完成度は話題と比べて低いように感じました(比例するものはそうありませんが)。だから、ネガティブな意味で、子供向け。

 配給元や広告代理店主導なのかなぁ、この映画は。主題歌がaikoであることも特に意味がなさそうだし。セールスありきの映画に見えた。もっといい映画にできただろうに、もったいない。そんなの目指してないかもしれないが。

 

 そういう意味で、童話を、原作者が監督を「信頼して」、監督が「勇気」を持ってアニメ用脚本に書き換えてつくった、原恵一監督『カッパのクゥと夏休み』は期待して観てみたいな、と思いましたね。未見ですが、まだDVD出てないんだよねぇ。

あらしのよるに スタンダード・エディション
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