死ななきゃOK

死んだ方がいい、死にたくない、いろいろあるかもしれんけど、とりあえず、死ななきゃOK。っていつも言えたらなぁ・・・

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2008.05.22 23:59

 『岡本太郎の宇宙』という、川崎市教育委員会の(予算でつくられた)ビデオを観ましたよ。

 以前書いた記事のコメントで「岡本太郎を見ろ」と言われたので、VHSテープですが図書館にあったので借りてきました。どうも、川崎市の岡本太郎博物館(あるのか?)で上映されているビデオっぽいんだけど、これがかなり上質な出来。造ったのが教育委員会じゃないからか?(←爆弾発言)

 岡本太郎、芸術はコミュニケーションの側面もあるということで、「お前の作品のハッキリ言ってどこがコミュニケーションだよ」と言う人もいるでしょうけど、コミュニケーションとは単なる仲良しこよしでさようならという生ぬるいものを指すのではなく、人としての意志などを正確に伝達する、本当の意味でのコミュニケーション(他人と共有する)を追求した結果なんでしょうね。
 少なくとも、「岡本太郎はこう思った。お前はどうだ?」という手加減抜きのコミュニケーション・・・・・受け手がそれを理解できないのでディスコミュニケーションみたいになったりもしますが、それをわかろうとする人もいることを考えれば、それはコミュニケーションとして成立しているとも言える・・・・・「芸術は爆発だ」のイメージがある岡本太郎ですけど、勝手気ままに生きているのではなく、CMに出るのも自分の言葉しか喋らないという条件をつけたりと※、かなり受け手(大衆)を意識した行動をしている。
※…この、岡本太郎の宇宙には、そのCMがそのまま収録されてる。あのセリフはマクセルのビデオテープのCMだったんだなぁ。

 大衆を意識した、自分そのものを通じたコミュニケーションをしようとしていたのは晩年の方だけど、それでも根底にあるのは単なる「独りよがり」じゃなく、絶対的な他者が存在するがゆえにできる、「既存の価値を問い直す」というアヴァンギャルドな立場で、自分が感じたことを形にしようとしていた――それが『日本再発見 芸術風土記(絶版)』などの、元々の日本の文化そのもの再評価する仕事に繋がっていくのでしょう。

至るところにあふれている秋田の風俗は、一般に紹介されている、あんな泥くさいものでは決してない。すきとおって、ほゝ笑ましい。美しいし、そのセンスはかなり高いものだ。(『日本再発見―芸術風土記 秋田』 なぜかHPで公開中

 そういうわけで、遊べる本屋『ヴィレッジヴァンガード』でたくさん用意されている岡本太郎本(だいたい自己啓発系の)本を読んだ専門学校に通う若者達が、そんなこと気づかずに、「俺はこう思うんだ。バカなお前らはわからんだろうけど」という作品をつくって、芸術家気取りで自己満足の域に行ってるとしたら、ちっとも岡本太郎から何も学んでないんじゃないかな?――と勝手に思ったりするけれど、実際の所、どうなんだろうねぇ。

 芸術って、やっぱ人生と繋がってないと、薄っぺらくなるってわかって・・・・いたら凄いけどね。その葛藤をするのが青春時代なんだろうけど、そういうのはしないで、安易に他人の言葉で自分を表現するなら芸術家として終わりだろうと私は思う。

 話が飛んだけど、やっぱり、芸術って独りよがりのものじゃないよね。前衛芸術(アバンギャルド)な立場を取った岡本太郎でも、やっぱり誰か対象――たとえば旧態依然とした芸術界とか、矛盾だらけの軍国主義に傾倒した人々とか、経済絶対主義を疑わない人々とか――があってやるものだから。
 その対象に伝わるかどうかっていう意味で、コミュニケーションなんじゃないかな、とも思う。媚びないコミュニケーション。これが岡本太郎の本質なんじゃないかなぁ?

人間が動物を食い、動物が人間を食った時代。あの暗い、太古の血の交歓。食うことも食われることも、生きる祭儀だった。残酷で、燃えるような、宇宙的な情熱が迫ってくる。そういうものをふるい起さないで、ヒューマニズムもちゃんちゃらおかしい。(『日本再発見―芸術風土記 岩手』なぜか(略

 まぁ、パンピーからしたらヤバイ人かもしれないけれど、自分の目で見て、自分の中で消化して、自分の外に出そうとするってのが、なれ合いという意味ではなく、分かり合おうとするという意味での、コミュニケーションの本質なんじゃないのかと問いただしているようで、なかなか痛快なビデオだった。

 やっぱり、岡本太郎って、簡単に真似できないよっていう意味でも。

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